高校入試を控えているけど、どこの塾に行けばいい? 効率の良い勉強法は?

元塾講師として働いた経験をもとに、高校受験を控えている中学生に向けて発信しています。

 

 

 

1. 塾に通わなきゃだめなの?

 

 結論から言うと塾に行かないと合格できない訳ではありません。塾に通うべきかどうかの判断は、自分の性格、周りの環境、そして志望校が大切です。これまでの学校のテストに黙々と取り組み、学内で上位を取れているのであれば、勉強法もある程度確立していますし、塾に通う必要性は低いと思います。しかし、学校のテストであまり得点できていなかったり、どこから、何からやればいいのかわからず、不安な方は塾や個別教室をオススメします。





2.どこの塾がいい?


・集団授業か個別授業どちらが自分に向いているか考えてみよう。



一概にどちらがいいということはありません。ただ、自分に合う授業形態は必ずあります。今は、無料で体験授業を受けられる塾がたくさんあるので、それを利用して自分に合う授業をまず見つけましょう



次に塾選びについてです。

・近隣の塾の中で、自分に合う授業形態の塾に絞る。
できる限り、本人が1人で通える距離にある。理由は、親御さんの送り迎えが必要な場合、自習の時間が制限されたり、長期休暇などの期間をうまく利用できない可能性があるからです。


・数年前からある。
担当講師は、できるだけ経験のある先生がいいですよね。基本的に講師は、大学生アルバイトが多いです。数年前からある塾だと、すでに受験生をもったことがある先生が担当になってくれる可能性が上がります。私が働いていた場所では、新人の先生と受験生を担当したことがある先生の間には、大きな経験の差があったように感じます。


・休日や放課後に自習ができる。
塾は、授業を受ける場所だけではなく、自習をするスペースとしても活用しよう。場所によっては、賑やかで集中できないところもあるので自習環境も要確認です。

 

 



3.オススメの塾、個別教室トライ

個別教室トライで働いていたため、少し偏った意見にはなりますが、トライは中学生にはとても適した塾だと思います。その理由は大きく2つあります。

 

  • AIの積極的導入
    自己分析というのは多くの中学生に欠けている要素だと思います。それを自分に代わって行ってくれるのがAIです。客観的なデータをもとに苦手範囲や適切な問題演習を指定してくれるので、これは他の塾にはない大きな利点だと思います。

  • 教室の開放時間の長さ
    場所によって差はあると思いますが、土日も含めほとんど毎日開校しています。家での勉強が自分に合っていなかったり、周りの目がある方ができるという方には、とてもいい環境だと思います。

 

 

 

4.志望校合格への道

 

  • 内申点を優先して考える。
    受験勉強を本格的に始めていくと、これまで習ってきたことの復習や模試への対策をメインで考えがちになります。しかし、何よりも優先しなきゃ行けないのは、学校の定期テストです。模試で何点取っても、受験には直接関係ありません。定期テストは、内申点に大きく影響しそのまま受験に直結します。(都道府県によっては、中学3年間全ての評価が反映されるところや、逆に3年生のみの成績だけ反映されるところがあります。自分の住んでいる都道府県のシステムをしっかり確認しましょう。)これを考えれば、どちらが大切か明確なはずです。

  • 自分に足りない物から優先的に。
    塾講師を6年間経験し、多くの受験生と関わってきた中で、勉強しているのに成績が伸びない生徒の特徴として、「全部の範囲を均等にやる」という考え方があります。これは、非常に効率が悪いです。じゃあどうすればいいのか。模試を活用しましょう。模試の成績表が返ってきたら、細かく自分の成績をみましょう。必ず、間違えている場所に偏りがあるはずです。そういったところがあなたの弱点なので、まず勉強するべき場所はその弱点です。「理解できている範囲を繰り返す必要はありません。苦手な範囲を何度も取り組みましょう。」これが、得点を効率よく上げるために一番必要なことです。

 

 

 

5.オススメの勉強法(中学生向け)


・全体像を理解する。

国立の薬学部を卒業した自分の勉強法で、まずは、浅く広く教科書や参考書を目に通します。学校の授業で必ず一度はやったことがあるはずですが、記憶にムラがあるはずです。そして次に、それを具体的にしましょう。例えば数学で、「方程式はよくわかっているけど、連立方程式は微妙だなー。」、「合同はわかるけど、相似の証明条件ってなんだっけ?」など、このように一つずつ確認することで、数学の大きな括りが見えてくるはずです。これが全体像を理解するということ。こうすることで、数学が苦手だというのが、数学の関数が苦手だなど、より具体的になっていきます。そうして具体化されたものがあなたの弱点かつ伸び代なので、それを優先的に勉強していきます。これを繰り返すことで、結果的に数学の力が伸びていきます。




6.塾講師からのメッセージ


塾選びはもちろん大切ですが、何よりも大事なのはあなたの意志です。どこの塾でも、決して安くはありません。親御さんがあなたのためにお金を払って通わせてくれていることを決して忘れず、感謝して勉強に取り組んでください。そして、迷ったりわからなくなった時は、すぐに周りに頼ること。限られた時間を有効的使うためにも、1人で抱え込まず、怖がらずに周りに助けを求めてください。あなたの合格を心から応援しています。頑張ってください。

 

 

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